あなたが新しい生活を意識するのはいつですか?
1月と4月、そして手帳を新しくする頃ですか?
・・・実際に環境が変わる4月が、生活の変化を最も感じやすいかもしれませんね。
環境の変化は知らないうちに私たちの心にストレスをもたらすものです。
朝起きる時間が早くなったり、着る服(着なくてはならない服)が変わったり、新しい人間関係が始まります。
聞きなれない音や言葉、見慣れない風景や、今までとは違う時間の流れ(都市部と田舎では時間の感覚が全然違います!)、新しい顔ぶれ・・・・
環境の変化がストレスをもたらすのは、環境の変化と同時に無意識のうちにたくさんの物事に自分を合わせなくてはならないからです。
私たちの体は複雑な恒常性によって「いつもの状態」を維持していると言われます。
そして環境の変化によって心身のバランスを崩しやすくなるのは、その部分に大きな負担がかかるからだと言われます。
とは言え、新しい環境は自分を新しく成長させる良い機会でもあります。
心も体も健康で、ワクワクしながら楽しめたら良いですね。
さて、最近になって色々な広告のキャッチフレーズに「変わること」「変化する」ことについて目にするようになりました。
それを目にして私たちがイメージするのは、主にライススタイルを変えること、生活を便利にして進化させることです。
スピリチュアルな学びにおいては「自分を変えることの尊さ」が言われ「変化し続けることが私たちの、そして人生の本質である」と言われます。
スピリチュアルな人達は、自分を変えることが時にたやすいことも、時に困難であることも、自らの経験を通して知っています。
私たちはそれぞれ自分の内側にたくさんの性質を持っています。
自分のことを好きでいられるような素晴らしい側面もあれば、認めたくない未熟な性質もあるものですが、たいてい私たちは自分の良い性質や側面に触れて、自分自身を心地良く体験したいと思っています。
自分の未熟な側面や性質が表面化すると、つい嫌気がさして私たちはイライラしたり落ち込んだりします。
わざわざ自分の未熟な側面を探し出して、それを直視したいとは誰もあまり思わないでしょう。
けれど、日常生活は上手くいくことばかりではありません。
私たちは自分の好きなことや得意なこと、したいと思うことを選んでいても、少なからず苦手なことや、したくないこともしなくてはなりません。(特に生活のためには…)
私たちがそれを望む・望まないにかかわず、日常的にそんな場面がたくさんあります。
好きなことや得意なことは快適さや楽しさ、喜びをもたらしますが、私たちが成長できるのは苦手なことやしたくないこと、自分の未熟な側面に取り組む時なのかもしれません。
誰でもつい、やりたいこととそうでないことを選別し、苦手なことや自分の未熟な側面からは遠ざかろうとしますが、霊的な人々は地に足を着けてそれらに取り組み、その過程から何かしらの気付きを得て自分を変えようとします。
地に足を着けるとは短絡的に物事に反応しないで、建設的で現実的に物事に取り組むということです。
霊的な人々は、それも「生き辛さ」を解決し人生を楽しめるようになるための方法であることを知っているからです。
どうしたら、あの人ともっと良くコミュニケーションが取れるようになるだろうか・・・
どうしたら、もっと豊かに暮らせるのだろうか・・・
そのために必要なのは、相手や条件を変えることではなく自分自身を変えることです。
霊的な人々が目指す、偉大なマスター(師)とは非日常的な秘儀を体得している人のことではなく、むしろ生きることにいつも穏やかさと喜びを見出すことのできる人を言います。
長年繰り返してきた自分にとって当たり前のふるまい方や、考え方・感じ方を変えるのには少し時間がかかるかもしれません。
それは、肌触りの良いお気に入りのタオルケットが古くなっても、なかなか手放そうとしない小さな子供に少し似ています。
自分を変えるとは古い行動様式を手放して新しい行動様式を採用し、実際にライフスタイルに取り入れるということです。
今まで慣れ親しみ自分のアイデンティティーにもなっていたであろう、肉体的・内面的なパターンを手放して新しくしようとすると、古いパターンへの執着、自分を変えることへの恐れや不安、そして変わることへの抵抗などが誰にでも表面化してくるものです。
そしてそれを手放すことで次の段階に進めます。
自分を変えるというのは、時に容易で、時に時間がかかることもあるというのはこのためです。
エネルギースキルは執着や抵抗、恐れなど、あなたの成長を阻んでしまう、あなた自身のネガティブな感情を手放すことを促します。
そして自分自身の内側に安心と寛ぎを見出しながら変化を促せるので、今までよりいくらか容易く早く自分を変えていくことができます。
エネルギースキルを使えばこの先「自分で自分につまづく」ことが減って、いずれは無くなっていくでしょう。
誰でも自分が思うような豊かな人生を自由に生きる権利を持っていて、それを行使する力は私たち自身の内側にあります。
人生が上手くいかないのは、他の誰でもなく自分自身の「何か」につまづいているからです。
それが何かを中立に探し、地に足を着けて取り組めば、誰でも人生をより良く変えていくことができます。
そして誰でも今よりももっと健康で若々しく、聡明で自然体に生きることができるのです。
愛と喜びと豊かさがありますように。
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