代替医療や癒しの分野で多くの人に支持される言葉の1つに「他人と過去は変えられないが、自分と未来は変えられる(精神科医エリック・バーンの言葉)」があります。
心理カウンセリングを学んでいた20代の頃に、筆者自身もこの言葉を初めて聞いた時は目が覚めるような思いがしました。続きを読む
私たちはどこか過去や他者に心をとらわれたまま、今を暮らしています。
もしもあなたが今楽しい気分でいられないなら、それはついさっきした口論のせいかもしれないし、昨日の上司とのやり取りのせいかもしれません。もしかしたら、何年か前に恋人と別れたことが原因かもしれないし、子供の頃のある出来事が影響しているかもしれません。
私たちのストレスは、その多くの原因が過去にあります。
大人に比べて「過去」を積み重ねていない小さな子供たちは、ストレスを感じてため息をついたりしないはずです。
けれど、大人は過去の出来事や誰かのふる舞いに心をとらわれたまま、今を楽しめないでいることがあります。
それが人生の大きな問題や大切な人がかかわっていれば、誰でも簡単にはやり過ごせないものです。
私たちがストレスを感じる原因は「あの人」や「あの出来事」ですが、それだけではなく誰かや何かに反応して自分自身が抱いたネガティブな感情や考えでもあります。
そして、何かが自分の思う通りにいかない時にもまた、私たちはストレスを感じます。
怒りやイラ立ちだけではなく悲しみや不安、恐れなど、私たちが不快に感じる感情は全てストレスの原因になります。
そしてそれらは、やがて病気の原因にもなることがあると言われます。
あなたは普段どうやってそれらを解消していますか。
習い事や趣味に集中したり友達に話を聞いてもらう、たくさん食べて飲むとか、大きな声で歌ったりエクササイズをする、またはヨガや瞑想をするなど・・・
人それぞれにストレスを解消するための方法を持っているものです。
健康を害するような方法は本当の意味で良い方法ではありませんが、実際はそうと知りながらもそれをくり返してしまっていることもあります。
また、健康的な方法を実践しても、しばらくするとまた不快な感情や思考が甦って嫌な気持ちになってしまうなら、少し残念ですが、それはストレスを解消したのではなく、一時的にそれらを忘れていたにすぎません。
もしも今を楽しく過ごせないなら、それはおそらく発端になるような何かを体験した時に抱いた、ネガティブな感情や考えを手放さないでくり返し味わっていたり、自分の感じ方や考え方・ふるまい方を変えられないでいるからかもしれません。
私たちはつい自分に不都合なことがあると、相手に原因を見出しては自分を棚上げし、相手が変わることばかりを要求したり期待してしまいますが、それでは残念なことに時間が過ぎていくばかりでなかなか状況は変わりません。
そうやって誰かや何かが変わることを期待しながら、過去に抱いた怒りや悲しみ、満たされない思いや不安などを、今になってもまだくり返し感じているなら、それはまるで楽しくもない映画を何度も自分に見せているようなものです。
楽しい歌やメロディーを口ずさめば一時的に気分は明るくなりますが、嫌な感情や考えが頭と心の中で繰り返されるようでは、どこに行って何をしても、きっと心の奥は惨めなままです。
他人と過去は変えられませんが、自分と未来は自分次第でいくらでも変えられます。
だから、できるだけ早く古いやり方をやめて自分を変えましょう。
それは不快な感情や思考を手放し、これからも自分が歩いて行く「道」の見晴らしを良くするということでもあります。
そして視野を広げ、可能性を自ら広げましょう。
そうやって手にした結果に満足できる時、私たちは生きる喜びを感じらるものです。
そのためには、過去に抱いたネガティブな感情や考えを手放すための具体的な方法を実践すると良いでしょう。
そうすれば、あなたは嫌な気分になることなく、いつも「今」を機嫌良く楽しめるようになります。(♪)
もしもエネルギースキルでネガティブな感情を手放していけば、やがて嫌な感情や考えの繰り返しは起こらなくなっていきます。
また、ストレスが溜まらないので、原因がはっきりしない体調不良を回避することもできるのではないかと言われています。
そのためには、不快な感情や考えを忘れるのではなく、手放していくことです。
そして自分自身に繋がれば、誰でも自分らしい幸せを自分自身にもたらせます。
それは心の声を聴いたり、ワクワクしたり自然に体が動き出すようなイメージに従うこと。
きっと誰もが子供の頃には覚えていたであろう方法で、大人になった今でも、それを実践できるもの。
誰かや何かに遠慮したり、自分を後回しにするのも程々にしましょう。
自分次第で、人生はいつからでも、どんなふうにでも変っていくのです。
>第6感を磨く~エネルギーワークとは(3)に続く。
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