だんだん多様性が認められ個性が尊重されるようになってきました。
あなたはそれをどう思いますか?
多くの人がそれを喜ばしく捉えていて、自分らしく生きられたら人生はどんなに豊かだろうと感じています。
ましてや、誰も嫌な思いをしたくもないし、苦労することを望んでなどいません。
けれど、実際には、なかなか思うようにいかないことがあったり、誰の人生にも浮き沈みがあって、うまくいかない時があるものです。
人生が上手くいかないように感じたり、幸せだとは言えない理由には色々あるかもしれません。
時には自分だけではなく、家族も含めた周りの人々にも原因や理由がある場合も確かにあります。
けれど、今ここでは自分自身に焦点を当てたいと思います。
周りの人々にばかり焦点を当てていても、結局物事や自体はあまり変わらないからです。
もし望むように明るく生きることを難しく感じるなら、最も身近にある原因は、自分自身のネガティブな感情や思考、行動パターンです。
あなたはどのような時に望むようにできないと感じますか?
たとえば何かを恐れている時や不安な時、私たちは楽しみながら前に進めません。
それだけではなく、自分に自信がなくて自分を疑っている時もまた同じです。
何か大切なことがある度に何かを決められないまま居続けるかもしれないし、その度に自分を後押ししてくれる誰かの元へ出かけなければならないかもしれません。
けれど、もしもあなたが自分らしく生きていきたいと願う大人なら、自分に責任を持ち、自分で選んで決めていかなくてはなりません。
それが難しいと感じるなら、それはあなたの中にある恐れや不安、自信のなさを癒す余地があるでしょう。
そして、自分を足止めしているものの一つに「わだかまり」があります。
私たちが何かや誰かについて、わだかまりを感じている時もやはり前には進めません。
それは、誰かや何かに対して納得できない感情や考えを頭の中で何回も繰り返し、ある体験をした時のままで内面が止まっているからです。
たとえ自分がどんなに年を重ね、周りの景色が変わっていても、内面はどこか当時のまま変わっていません。
そして誰かを許せなかったり、誰かに何かを求め続けていたりします(例えば、それは愛だったり。)。
もしかしたら、本当に相手に非があるのかもしれませんが、それでも私たちが満たされない自分を引きずって生きているのに変わりありません。
誰かとの間にある問題を癒せるのは、相手と自分自身の当事者のみです。
人間関係に傷付いている時、私たちはつい相手に悲しみや怒りを癒してほしいと考えてしまうものです。
実際に相手からの謝罪や愛があれば、自分の気持ちもあっさり治まるかもしれません。
時には、相手以外の誰かに癒しを求めてしまうことがあるかもしれません。
でも、相手以外に自分を癒せるのは自分自身です。
もしも、その相手にもう会えないなら、尚更自分を癒せるのは自分以外の他に誰もいません。
前を向いて明るく生きていきたいと思うなら、今まで抱え込んでいた誰かや何かへの満たされない想いを手放して、代わりに自分自身を前向きな生命力で満たしていきましょう。
もしかしたら、今まで抱え続けていた想いを手放すのは少し難しく感じるかもしれません。
けれど、誰かや何かに対する悲しみや怒り、満たされない想いを、前向きな予感や意欲に変えられたなら、それがきっと次の新しい幸せや喜びを引き寄せるでしょう。
私たちの人生には、自分が抱いている感情や思考にふさわしいものがもたらされます。
豊かで楽しい人生を望むなら、何もせず手放しでいても喜びや豊かさはすぐにはやって来ません。
喜びや豊かさは宝くじのようにやって来るものではなく、良くも悪くも自分が「投じたもの」が人生に返ってくるものだからです。
だからスピリチュアルな人たちは、本当に自分が取り組むべきことに、地に足を着けて取り組もうとします。
自分自身につながって心と体、スピリットに調和をもたらして人間関係や物事に取り組めば、人生には怒りや悲しみではなく、喜びと満足がもたらされるからです。
さらに、どんな時に自分が満足できるのかという気付きが、さらに「自分らしい生き方」に私たちを導きます。
どうすれば自分に自信を持てるのか、どこに向かえば満足できるのか・・・その答えは自分の内側以外にありません。
だから、より豊かに自分らしく生きるために、怒りや悲しみ、不安などの感情といっしょに「私を愛してほしかった、認めてほしかった、理解してほしかった」などの満たされない思いを手放していきましょう。
自分につながって自分を癒し愛せば、より早く次の「進むべき道」が見えてきます。
また、過去を癒すということは「大人になる」ということでもあるのかもしれません。
そうやって、誰でも今までより美しく調和のとれた自分になれるのです。
あなたにも、よりあなたらしい未来と健やかさがありますように。
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