こうして毎日暮らしていると、あまりにもそこかしこで色んなニュースがありすぎて、つくづく世の中は忙しいものだなぁと感じたりします。
TVでもインターネットでも、発信されるニュースや話題は毎日尽きることがありません。
芸能、政治、経済・・・それは思わず色めき立ってしまうような噂であったり、不安になるような報道であったり、ワクワクするような明るい話題であったりもします。
そして、同じように個人的な毎日にも色々なことが起きています。
続きを読む日々の暮らしは単調に見えるようで、昨日と今日はきっとどこか違っているはずです。
もしかしたら、自分自身が何か大きなことを体験している真最中かもしれません。
そんな毎日の暮らしの中で、私たちはたくさんの出来事を体験しているわけですが、同時にその時々の感情や感覚に動かされているようなところがあります。それは自然に湧き上がる喜びなどの明るい感情かもしれないし、怒りや悲しみ、不安や恐れなどの暗い感情かもしれません。
たとえ同じことが起きても、それにどう反応するのかは人によって違います。
例えば、あなたがもしも動物が苦手だったなら、とても可愛らしい小さな子犬が向こうからやって来るのに気付いた途端、ジッと立ち止まって、ただやり過ごそうとするかもしれません。
けれど、もしも動物が大好きなら、思わずワクワクして、こちらにやって来るのを心待ちにするかもしれません。
起こる現実は同じでも、目に映る状況は人によって全く違っていて、それにどうふるまうのかも違います。
そういう意味で、私たちはそれぞれにその時を過ごし、それぞれの世界を生きています。
また、私たちの物事に対する反応には、たいてい何かしらの理由があるものです。
もしかしたら、息をひそめて子犬をやり過ごそうとする人は、子供の頃に犬に追いかけ回されとても怖い思いをしたために、思わず体をすくめて身を守ろうとするのかもしれません。たしかに獰猛で危険な動物がやって来たら、誰もが身を守らなくてはなりませんが、小さく愛らしい子犬を見た途端に体が硬直してしまうなら、それはおそらく過去の体験が、目の前の現実よりも強くその人に影響を与えたからです。
その一方で束の間の時間を心待ちにする人は、最後のペットを亡くして以来、何かの理由で動物とは暮らせないでいるのかもしれません。そして、昔の温かく幸せな感覚が蘇って、大好きな動物とまたふれ合いたいと思ったのかもしれません。
このように、私たちはそれぞれの過去に動かされていることが少なくありません。
もしも、あなたが何か過去の体験に今でもとらわれていると感じるなら、それはどのような体験で、自分にどのように影響を与えているのか気付いていますか?できるだけ早く過去の体験を手放して、自分を解放しましょう。
加えて、私たちは自分自身の好き嫌いや様々な感情に動かされてしまうこともあります。
私たちは誰もが快適で安全な毎日を求めていますが、自分が好意的に思えない人や環境・物事は、自分を不快にして心と体のバランスを保ちにくくするからです。
私たちは誰もがどこか「自分の世界」を生きていて、それを心地良く保ちたいと思っています。
そして自分の好き・嫌い(好ましい・好ましくない)などの基準は「自分の世界」を平和に保つために役立ちますが、それは時に偏った個人的な基準であったりもします。
あなたが好きな人や好感が持てる人と、そう思えないのは誰ですか?
あなたが好きなことや楽しいと思えることと、そう思えないのは何ですか?
誰かに出会ったり何かに取り組む時、自分の好き嫌いや苦手意識は私たちのふるまい方や判断に影響を与えます。実際に、私たちは好きな人や物事、楽しいと思えることには心を開けますが、自分を不快にする人や物事には、つい心を閉ざしたり距離を置いてしまうものです。あなたがつい子供のように心を閉ざしてしまうのはどのような時ですか。
私たちは過去の体験だけではなく、自分自身の影響をも受けていて、特に好き嫌いやそれに似たフィーリングは確かに自分らしさではありつつ、自分の成長や豊かさをどこか妨げることがあることにも、スピリチュアルな人達は気付いています。
そして何より注意深くありたいのは、私たちはたやすく周りの人たちに影響されてしまうことがあるということです。
それが良いのか悪いのかは別にして、一般常識や世の中の流れ、流行など、他の人々のふるまい方や考え方が、気付けば自分の価値観やライフスタイル、ふるまい方に影響を与えていることがあります。
けれど、それが本当に自分の幸せや豊かさ、健康に役立っていることもあれば、残念ながらそうではないこともあります。
たとえば散歩に出かけたら長い行列ができていて、何のために人が並んでいるのかを調べもせずに行列に並ぶかのように、誰かのふるまいを真似たり、他人につき従うのは賢くないと誰もが分かっています。
それなのに無条件にそうしてしまうのは、皆がそうしているなら自分にもきっと良いことがあるに違いないとか、同じようにしておかないと取り残されたり、損をしてしまうのではないかと感じるからです。
けれど、もしかしたら自分が並んだ行列の先には、自分には役に立たない何かがあるのかもしれません。
スピリチュアルな人たちは、他人の振る舞いや行動にふり回されることはありません。それはその人たちがいつも冷静で、自分の内側に答えを見出せるからです。そして本当に必要な人や物事を大切にして自分らしく暮らし、賢いお金の使い方をするので、人生を浪費することがありません。
大切な時こそ自分を信じるようにとすすめられるのは、スピリチュアルな世界においてだけではなく、緊急事態に身を守らなくてならない時や、投資の世界などでも同じようです。
いずれにせよ、どんな事についても大切なのは「他の人がどうしているか」ではなく、自分の内側に最も賢い答えを見出すこと。
そして「豊かに暮らすために私はどうしたいのか」、「豊かに暮らすために私はどうすると良いのか」自分の考えに従うことです。
自分らしく生きていきたいと思うなら、あなたを幸せへと動かすのは他の誰でもなく、あなた自身であるべきです。
そのためにはまず自分自身と強く繋がって、家族や友人、同僚や人々とより良くかかわること。そして、自分についての主観的な視点と、客観的な視点をバランス良く大切にしていくことだと言われます。
そうすれば、誰でもより現実的な幸せや豊かに気付るのかもしれません。
あなたらしい幸せと安心がありますように。
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